選ばれる理由

価格、ブランドにとらわれず真の名器を選び出す確かな眼力

どんなに沢山のヴァイオリンを見ても、良いものだけを見続けなければ眼は肥えません。
量産品ばかりを沢山見ても、それは見たということにはならないのです。例えば、マクドナルドとロッテリアのハンバーガーには本質的な違いは無いでしょう。
また、写真集でいくらヴァイオリンを眺めてみても、楽器を見たということにはなりません。
例えば画集で絵画を眺めてみても、現物を見ない限りは実際のサイズがどれくらいかであるかとか、筆のタッチ、絵の具の盛り上がり具合などわからないでしょう。ヴァイオリンもそれと全く同じです。写真で見るだけでは、楽器の隆起を知ることは困難です。
これまで数多くの名器に出会い、それらに直に触れた体験、その積み重ねこそが私の楽器商としてのデータベースであり財産なのです。
その財産のおかげで、国籍、年代、製作家の知名度、価格などに全く惑わされることなく、眼の前の楽器から、過去の名器に通じる普遍的なエッセンスを嗅ぎ分けられるようになり、真に優れたヴァイオリンだけを選び出せるようになったのです。
弦楽器サラサーテではこのヴァイオリンの普遍的なエッセンスを常に探し求め、それを満たした楽器のみを皆様にご案内するよう努めております。

楽器から最上の音を引き出す卓越した調整技術

ヴァイオリンは選び出したり仕入れたところで終わりではありません。
殆どの楽器がまだその段階では“未完成”なのです。
意外に思われるかもしれませんが、日本に入って来る輸入ヴァイオリンのまず9割は駒、魂柱、指板などに何らかの問題があり、そのままではせっかくの楽器の性能を充分に生かしきれなかったり、実際の演奏に支障をきたす場合があります。
したがってそのまま使うことはできず、それらの交換や調整が必要となるのです。
弦楽器サラサーテでは以前から優れたヴァイオリン職人であるGeng Xiao Gang(ガン ショウガン)氏とパートナーシップを結び、その調整作業をお願いしてまいりました。
1台1台時間をかけて入念に調整することで、初めて個々のヴァイオリンが本来持っている力を出し切ることができるのです。
どの楽器も弾きやすく性能が揃っていると、試奏時にお客様からお褒めの言葉をいただくことが多いのですが、それは、私の選定眼とGeng氏の調整技術の幸福なマリアージュの成果なのだと思います。
弦楽器サラサーテでヴァイオリンをお求めになること、それは同時に最高の職人の調整による最上のヴァイオリンの音を手に入れることでもあるのです。

楽器を正しく選ぶためのプロとしての的確なアドバイス

弦楽器サラサーテは楽器を売っておしまいではなく、そこからスタートするそれぞれの音楽人生に対して、良き相談相手でありたいと考えております。
これまでの楽器商は、国籍や銘柄によるモノとしての楽器の序列、ランクを重視して、演奏する方が重視するヴァイオリンの音の違いについてはどちらかというと触れずにいました。
それは、楽器の音は演奏者の好みだから言い出したらキリが無い、客観性に乏しいと、ヴァイオリンの音を判断しそれに優劣をつけることから意識的に避けていたのです。
そして、その音の良し悪しはヴァイオリンのランク、序列、価格の通りであると、まともに音を出して確かめることなく、そう決めつけていました。私はこの考え方には大きな違和感を抱きました。ヴァイオリンは絵画や彫刻のような美術品や骨董品ではなく、音を出す、演奏家にとって重要な道具であるはずだからです。
当店は従来の楽器商のようにヴァイオリンのランク、序列だけではその優劣、良し悪しを判断しません。
かといって、多くの演奏者のように音の好み(主観)や音のイメージだけでヴァイオリンの良し悪しを判断することもいたしません。それは往々にして楽器のつくりや状態について、充分な検証が成されていないことが多いからです。
弦楽器サラサーテはどちらの要素もヴァイオリン選びには重要であるということを認めた上で、そのどちらに偏ることなく、バランス良くヴァイオリンを選んでまいります。

  • 店主ブログ
  • お知らせ
  • YOUTUBE
  • 弦楽器サラサーテ 本サイト